富士フイルム 防塵防滴の「X-T1」を発表
富士フイルムは、ミラーレス一眼カメラの新製品「FUJIFILM X-T1」を2014年2月15日に発売することを発表しました。
1月20日に新聞などで、カメラの上部の写真などが掲載され、28日に発表があることが予告されていた商品です。
amazonでは、149,800円で予約を受付しています。
18-55mmのキットレンズ付きは、189,800円で予約を受付しています。
「FUJIFILM X-T1」の特長
メーカー発表だけでは、分かりにくい所もありますので、「FUJIFILM X-T1」の特長に加えて、管理人のコメントや注釈も加えました。
【1】レンズ光軸上にビューファインダーを搭載
これまでの富士フイルムのXシリーズは、ソニーのNEXシリーズと同様、カメラを構えて、右側に配置されていました。
しかし、「FUJIFILM X-T1」では、初めて、一眼レフカメラのように、レンズの上部にEVFが配置されました。
一眼レフカメラと同じような感覚で撮影をすることができるようになりました。
また、デザインも一眼レフらしいデザインになりましたので、これは好みの問題ですが、今までの個性的なデザインが受け入れられなかった方でも、受け入れられるデザインになっています。
【2】防塵・防滴・耐低温に対応
これまでの富士フイルムのXシリーズは、フラッグシップ機である「X-Pro1」でも、防塵防滴構造を採用していませんでした。
しかし、「FUJIFILM X-T1」では、防塵防滴構造を採用したことに加え、マイナス10度でも問題なく撮影ができる耐低温性能になりました。
これで、ペンタックス「K-3」やオリンパスの「OM-D E-M1」が採用していた防塵・防滴・耐低温性能に肩を並べることができるようになりました。
【4】世界最大の「0.77倍」の表示倍率を搭載したEVF
236万ドットの有機ELを使った電子ファインダーの表示倍率が、世界最大の0.77倍になります。
236万ドットは、EVFの中ではトップクラスの解像度です。
表示倍率を考えると、トップクラスの見やすさになるかもしれません。
ただ、有機ELですので、色の正確さは、液晶よりも劣ると思います。
【3】EVFの表示タイムラグが世界最短の「0.005秒」
ミラーレス一眼カメラは表示タイムラグがありますので、動く被写体を撮影するにはあまり向いていませんでした。
しかし、「FUJIFILM X-T1」では、表示タイムラグが世界最短の「0.005秒」を達成。
「0.005秒」ということは、ほとんどタイムラグがありませんので、動いている被写体でも確実に追うことが可能です。
有機ELの特長は、反応が早いことです。
今までの「Xシリーズ」は「液晶」のファインダーを採用していたことを考えると、「FUJIFILM X-T1」では、色の正確さよりも、反応の良さを優先して、有機ELのEVFを採用したのだと思います。
【4】位相差AFを搭載した「X-Trans CMOS II」センサー
ベイヤー配列ではなく、富士フイルムのオリジナルセンサーである「X-Trans CMOS II」を搭載しています。
原理上、モアレが発生しないため、ローパスフィルターが必要なく、高画質のセンサーですが、そのセンサーに、高速AFを可能にする位相差AFを組み込んでいます。
富士フイルムでは世界最速0.08秒をアピールしています。
ただ、高速AFのスピードはレンズに左右されます。
Xシリーズのレンズは、AFの速度よりも、画質を優先していますので、AFのスピードに関しては、他社と比べると遅いと思いますが、Xシリーズの中では、一番早くなっていると思います。
【5】AF追従で「8.0コマ/秒」の高速連写
AF固定で「8.0コマ/秒」でもかなり速いですが、「FUJIFILM X-T1」では、AF追従で「8.0コマ/秒」を実現しました。
ミラーレス一眼で「8.0コマ/秒」よりも高速連写ができるカメラは他にもあります。
しかし、「FUJIFILM X-T1」がすごいのは「動体予測」にも対応していることです。
「動体予測」に対応しているミラーレス一眼は、かなり少ないです。
http://camera-hikaku.com/archives/6703
そのため、動く被写体をミラーレス一眼で撮影する予定がある方は、心強い機種になりそうです。
ただ、注意しないといけないのは、一眼レフと違い、連写をすると、ファイダーにブラックアウト現象が発生することです。
そのため、本格的に連写をする場合は、ミラーレス一眼ではなく、一眼レフカメラの方が向いています。
【5】デジタルカメラで初の「UHS-II」に対応
昨年、東芝から「UHS-II」のSDカードが発売されました。
http://camera-hikaku.com/archives/6402
発売当時は「UHS-II」対応のデジタルカメラがありませんでしたが、「FUJIFILM X-T1」が「UHS-II」規格に対応した初めてのデジタルカメラになります。
「UHS-II」規格に対応したSDカードを使うと、従来のSDカードと比べて2倍以上の書き込み速度になりますので、書き込みに待たされる時間が半分以下になります。
そのため、連写をする時は、SDカードの書き込みが追いつかず、シャッターチャンスを逃してしまうことがかなり減りそうです。
【6】3.0型104万ドットのチルト式液晶を搭載
アスペクト比が3:2の標準的な液晶モニターを搭載しています。
富士フイルムのXシリーズでは、下位機種にはチルト式液晶が搭載されていましたが、「X-Pro1」や「E-2」など、上位機種では、チルト式液晶が搭載されていませんでした。
「FUJIFILM X-T1」は、上位機種では初めてのチルト式液晶の搭載になります。
【7】Wifi機能を搭載
スマートフォンとの連携ができるように、Wifi機能を搭載しています。
ひとこと
これまでのXシリーズと一番の違いは、何と言ってもデザインだと思います。
今まで、デザイン面で、富士フイルムのXシリーズが好きになれなかった方でも、このデザインなら、好きになれるのではないでしょうか?
管理人は「X-E2」や「X-Pro1」を何度も量販店などで触っていますが、画質以前の問題として、カメラのデザインがあまり好きではなく、どうしても欲しいとは思いませんでした。
しかし「FUJIFILM X-T1」は初めて、富士フイルムのXシリーズで「欲しい!」と思った機種です。
一眼レフカメラと同じようなスタイルで、ダイヤルが5つあります。
そして、露出補正や感度などの専用ダイヤルもありますので、直感的に操作ができます。
これは、カメラ好きには本当にうれしいデザインですね。
ミラーレス一眼では、いくらレスポンスが良くなったとしても、ファインダーの「ブラックアウト現象」があるため、スポーツを撮ろうとは思っていませんが、スナップ写真を撮る場合、レスポンスが求められることが多いです。
一瞬でシャッターチャンスが過ぎ去っていくことが良くありますので、「FUJIFILM X-T1」を使えば、スナップ写真でシャッターチャンスを逃すことはかなり減るかもしれません。
また、お子さんがいらっしゃる方でしたら、動き回るお子さんの写真撮影などには、ぴったりだと思います。
あと、ポートレイト撮影でも、レスポンスがいい方が撮影がしやすくなります。
フラッグシップ機である「X-Pro1」のワンランク下に位置するモデルですけれど、フラッグシップ機を超えている所も多いです。
現時点では「X-Pro1」を購入するよりも「FUJIFILM X-T1」を購入した方がいいかもしれません。
あと、管理人の予想ですが、このモデルはニコンの「Df」と同様、かなり売れると思います。
品簿になるかもしれませんので、購入を検討されている方は、早めに予約をしておきましょう。
商品情報
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